自宅サーバの思い出 Advent Calendar 2016 11日目

この記事は「自宅サーバの思い出 Advent Calendar」11日目の記事です.
http://www.adventar.org/calendars/1587


えらいひとはいいました.「手段が目的になってはダメだ.目的の為の手段であれ」と.私と自宅サーバの関係は,常に「マルチメディアを楽しみたい」という欲求に紐付いていました.

最初の自宅サーバは「PSPに音楽を提供するためのもの」でした.
PSP用記録メディアは音楽ライブラリの総量に対して小さすぎたので,「必要に応じてパソコンから落とそう!」という発想の下,Windows上にApacheを導入して音楽ライブラリを宅内共有し,必要に応じてPSPのブラウザからダウンロードして再生したものです.

次の自宅サーバは,「スマートフォンに動画配信をするもの」でした.
大学生の時,私はPT2という録画用ボードの虜になり,録画用のサーバを東京の友人の家に置かせて貰うことで,地方住みながら東京の番組を楽しめる立場を手に入れました.しかし,生の録画データを東京からインターネット越しに転送するのは時間と負荷が掛かります.

そこで,「録画データをMPEG-4 AVCで圧縮して配信しよう!どうせ配信するなら利用しやすいPodcastにしよう!」と思いたち,野良Podcastを生成して手元のスマートフォンから再生していました.札幌は北18条の駅前で再生した「とある科学の超電磁砲」の事は今でも鮮明に覚えています.


昨今はGoogle Play MusicやVoDサービスの充実のお陰で自宅サーバが頑張る領域も少なくなりましたが,それでもメインのデスクトップ機を一台つけておいて,必要に応じて外部から接続して利用しています.「各種権利関係上外部に投げたくないデータ」や「ストレージ・CPUリソースを食い潰すサービス」等は自宅で処理する優位性があるから良いですね.


まとめとして,「自宅サーバ」なんて大仰な名前ですが,やっている事はPCの大先生業務そのものです.みんなもっと気軽に自宅サーバを動かして,自己満足なサービスを楽しみましょう.