今年留年する君へ

思い返せば一年前の今頃、某動物のお医者さんな県から某基地が多い県へと帰省する最中に東京の友達の家に泊めて貰った日の朝に、家主が寝てる状態でパソコンを借りて一人\(^o^)/のポーズを取っていたあの日からもう一年も経つのかと思うと多少感慨深い物もあります。

だいたいの大学で成績開示が終わったであろうこの時期なので、自分なりの区切りとしてこの記事を書こうかと思いました。細かい内容に関しては大学によって違うと思うから、詳細は大学の事務局に自分で問い合わせてね!

  • 後期に履修できる単位の確認

僕の要る某大学某学部の某学科は、二年の前半までの成績でコースが分かれる。つまりその段階で所定の単位が無い人は留年が確定するのだ。しかし、二年の後期は専門の授業がコースごとに一つ二つ入る程度で、ぶっちゃけて言えば二年の後半まではほぼ共通だった。なので、最悪コースに進めなくてもとりあえず授業出て単位取って、来年一年間一日2コマで暇な授業をうっはうっはするプランを立てていた。その為、成績開示オワタした後も普通に帰省して、親には「あー、成績?ごめんまだ出てないんだ」と嘘をつき通し、帰省が終わったあとに電話で留年の連絡をした。


順番が逆転するけど、一応この段階で親には「留年もありうる」という旨を通達していたので、それ自体は割とすんなり受け入れられた。今後一年の計画を聞かれた際も、そのプランを伝えて、こっちも割とすんなり受け入れられた。…この章のタイトルを見たら容易に想像がつくだろうが、このプランは脆くも崩れ去った。


八月九月は前述の甘い見通しでゲーセンに通っては怒首領蜂大復活をプレイする日々だった。ちなみにこれから一年弱の僕の数少ない精神の支えとなるゲームとの出会いであり、五月にはついにラスボスの]-[|/34<#!を撃破したのだが、それはまた別のお話。


同級生はそれぞれ新しいコースも決まり、説明会や懇親会などに参加しているのをちょっと寂しげに眺めつつも、とりあえず新学期を迎えて、履修登録。特にエラーも出ないので安心して他の同級生と同じ授業を登録して、教科書を買い揃え、わいわい授業を受けていたある日、いきなり担当教員が不穏な言葉を発した。「神谷君、神谷勝寛くん?ああ君?なんか事務室から呼び出しかかってたから、授業終わったら事務室行って。」


「残念ですが、あなたは今期の専門の授業を受ける資格がありません。」


履修登録確定から三日後の出来事だった。

  • 2 生活費と精神の安寧の確保

そんな訳で見事に一週間に2コマしか授業が無いという素敵大学生ニート生活へ強制突入してしまった。その後余りにも暇を持て余す状況になり、暫くゲーセンに入り浸る本当にダメな人間の見本に成り下がっていた(戦場の絆にも再度嵌ってた)。しかも丁度夏休みの帰省の飛行機代その他と併せてクレジットカードの請求金額が大きくなっていたのが親にバレて、仕送りを減らすというプレッシャーがかかっていた。


この時点では親には留年してる事は伝わっているものの、この学期で学生ニート状況である事までは伝わっていなかったのですぐに仕送りが減額される事はなかった。しかし、時間が有り余っているという事の精神的不安感を少しでもかき消すために暇さえあればゲーセンに行って爆音の中に身を沈めていた上に目の前にある高額なクレカ請求と減っていく口座の残高。10月の中旬も過ぎた辺り、流石に危機感を抱き始めたのでアルバイト先を探し始めた。


幸いにして自分はそうではなかったものの、留年した人は往々にして仕送りの減額というパターンは多いので、そういう人は割と少なくなかった。


アルバイト先は割とすんなり決まった。ちなみに今でもそこでお世話になっている。自分では割と精神の平静を保っていたらしいが、最近になって聞いた話によると僕の履歴書はどう考えても殴り書きにしか見えなかったらしい。こんな僕を拾ってくれた事には大変感謝している。


ともあれ、11月の頭からバイトを始めた。割と毎日8時間以上通い詰めた。自分が行く場所があるというのは割と精神を安定させた。


そこからは年末に一度帰省して怒られ、春休みには運転免許を取り、そして前期には去年落とした授業を再度履修して今に至る。この辺りはバイト生活をしてたと思ってもらえたらだいたい問題ないので割愛。


そして今、あの留年の日から一年という時間がたって思う事を少し言う事があるとしたら、こういう事だろうか。


「恐らく留年した君は大学生活に馴染めず、一緒に授業を受ける友達も少なく、かといって『大学生の本分は学問を修める事にある』と言い切る強さも無い人間なんだろう。何はともあれ君は留年してしまったんだから、この半年をどう過ごすかは君次第。ただ、そんな孤独な君は恐らくこの半年もしくは一年を凄く持て余すだろうから、早めに何かしらの孤独への対策をした方がいいよ。」


大学二年生の後期が、この秋始まる。