「Java ポケットリッファレンス」を頂いたの巻

三月のCLR/H( http://clr-h.jp/ ) で、WINGSプロジェクトさんから技術評論社の「Java ポケットリファレンス」を頂戴しました。

Java ポケットリファレンス

Java ポケットリファレンス

出版されたてほやほやの物を気前よく提供してくださった技術評論社さんとCLR/Hのナオキさん以下スタッフの皆さんに感謝しつつも、Javaにはとんと明るくないのでこの機会に触ってみようと試行錯誤していたら、もう次回のCLR/Hが目前に迫っていたので慌ててこの記事を書いてる次第であります。

  • 概要

基本的に、「○○をする」といった小見出しと、その説明が延々と続くスタイルとなっている。
(例: 「変数を宣言する。」 書式、引数の種類、説明、サンプルコード)


第一章は導入という事で、Javaの歴史からIDEであるEclipseの紹介、インターフェイス画面の説明、用語の説明(クラス、メソッド、etc...)となっている。想定利用環境はWindows+Eclipseで、一般的に各自の手元にある環境で始める事が出来る構成となっている(一応ざっくりとではあるがLinuxEclipseの導入の説明も付記されている)。


第二章では、基本的な文法説明として、演算子やその処理の優先順位、for文の繰り返し処理などのお約束な導入からクラスの自前定義や継承、例外の扱い方などが説明されている。


実は、個人的には最初に概念を読んで勉強するよりとりあえず書いて動かす方が好きという事もあり、(どれも初心者レベルではあるが)他の言語に入門した際にはとりあえずコードを書いていたのだが、今回は頂き物という事もあって二章をかっつり読んでから三章以降に進んだものの、理解が追いつかなかった部分もあってここで少々時間を取られてしまった。章題は「基本文法」とあるが、それ以上に発展的なJavaの機能や記述方法への踏み入った説明も入っているので、余り理解できなかった場合は前半の最小限の部分(演算子や文法構造、基本テクニックといった所)を読んで、三章以降へ進んでみるのも手かもしれない。


第三章では基本APIという事で、前半では文字列や数学的処理、後半ではオブジェクト指向言語らしくオブジェクト操作の方法やマルチスレッド動作、デバッグに大切なスタックトレースの手法、そして最後の方に日付と時間関連の操作が紹介されている。時刻操作は前半部に混ぜてもいいんじゃないかと思わなくもないが、この辺りから実際に手を動かしてプログラムの動作を感じる事が出来る様になってくる。


実はこの記事を書いている途中では三章の中盤程度で、第四章以降の具体的な説明は出来ないのだが、第四章以降はI/O、ネットワーク、ユーティリティといった大きな区分の中で出来る事の説明が大量に記述されているので、必要な機能が出てきた時に、目次から探していけば関数やサンプルコードと共に見つけられるという仕様になっている。


総括として、初心者入門としては少々ハードルが高いかもしれない(懇切丁寧なIDEの説明や大きな文字でのHello World等は無い)が、ポケットリファレンスであって入門書ではない点を考えると、それは当然であり、必要な機能毎に整理されていて情報へのアクセスが簡単という点からしたらいい書籍なのではないかと思う。


最後にもう一度。技術評論社様と絹本して頂いたWINGSプロジェクトさん、そしてCLR/Hの皆さんに、ありがとうございました。