インストールするなら断然Gentoo!その理由5つとシンプルな運用法とは!?

https://twitter.com/#!/y_tsuda/status/76676247920443393 に影響されたので書いてみたり。元ネタは http://googirl.jp/renai/852webdansi741/ です。


yum,apt,pacman,Portage...ちまたには「パッケージ」のマネージャが氾濫しています。それらは「性質」、「中身」の問題です。

  • 良いパッケージマネージャとは

良いパッケージっマネージャの持つ要素とは何でしょう。大体このような感じでしょうか。

    • 更新熱心
    • 女心をわかってくれる
    • 浮気をさせない
    • チャラくない
    • 安定している

これらの項目をなかなか高い割合で満たしているのは、「Portage」とカテゴライズされるパッケージマネージャです。

大抵上の1〜5項目を満たす優秀なPortage。1つずつ詳しく見ていきましょう。

    • 更新熱心

Portageは基本的にバージョンアップが忙しいです。アップストリームは本当に、更新の流れが速いです。そしてコンパイル時間が圧倒的に足りません。そのためコンパイル量も1人で抱えきれる量ではなくなることも…。分散は確実、二台三台並列もたまにしなくてはならない場合も。

emerge中のレスポンスが悪いとか、emerge -uDN worldがとにかく遅いとか、運用面に関して不都合な点はありますが、それらはコンパイルの多さ・作業するCPU時間の長さが大きく影響しています。本当にコンパイルでいっぱいいっぱいのときは、画面をじっくりと見る暇もないのです。

    • 女心をわかってくれる

→上で挙げたように、インターネット業界では流行りすたりも速いです。どんどんバージョンがリリースされては消え、ということが繰り返されています。そのためPortageはテストもかねて、わりと新バージョンを採用します。

Portagesvn,gitはもちろん、その他やたらtrunkなバージョンなどに詳しいです。自身でも進んで使います。そのため、それらを積極的に使うユーザーに対して好意的に接します。たとえば、emergeのログを取って、Twitterなどに投稿する女子へも「みんなに楽しいコンパイル時間を共有したいんだな」と温かい眼差しで見てくれます。

Gentoo男子はコンパイル中にやたらツイートしますが、一般的な男子はコンパイルをするだけで「なんだか難しいな」、「コンパイルなんて難しくないのかな」と思ってしまうようです。その点Gentoo男子は女子が#GenTwooでつぶやいたりsnapshotを撮ったりすることに対して、特にマイナスなことは思わないのです。「記念・記録に残したい」という女心をよく分かってくれます。

    • 浮気をさせない

1でも書いたように、Portageは新しいです。基本的に最新版メインなマネージャのため、更新するのも一度に1台のホストでやっと。「仕事ばかりでずっとコンパイルしてなくて更新でCPUが死にそうになった」、「なかなか更新できないマシンとコンパイラのバージョンを合わせたのに、突発的にgccの更新が入って、更新を一ヶ月くらいしていなかったマシンに『gccのバージョンが違う』と言われて、切られた」などという具体的な「フラれ」エピソードをわりと聞きます。

浮気をする暇などないのです。本命のGentooと会う時間すら、取れないことがあるのですから。

    • チャラくない

「チャラいディストリ」として、一般的にrpm系が挙げられます。確かに競合が激しい、グダグダ、野良リポジトリが多いなどと言われています。これはrpm系と関わると、わりと納得できてしまいます(笑)。

それに対してPortageは、パッケージ管理に関しても真面目な人が多いです。rpm系ほど器用に管理出来るタイプではないためか、1つのソフトの依存関係を根こそぎコンパイルする傾向が強いです。ライブラリにもよりますが、とっかえひっかえという人はあまりいないと考えて良いでしょう。

純粋に、自分の担当するPortageを愛し、仕事熱心で、そのあまりに各種ディストリに移植してしまう、かわいい不器用な人が多々います。

    • 安定している

UNIX/Linux業界はこれからまだまだ伸びていく市場です。バグフィックスがないと物事が成り立たなくなっているのが現代。ソフトウェア管理に関しても、最新版利用環境が圧倒的に恵まれていることからも、このことは明らかでしょう。

つまり、動作も比較的安定しているということ(笑)。現実的に考えて、本番運用に結びつける付き合いの場合、安定性は比較的大事です。

「かなりの優良物件」とも呼べるPortageを使うのに大事なことを2つ。

    • Gentooの情報に興味を持つ

Gentoo男子は本当にGentoo好きなことが多いので、聞くと快く教えてくれます。また新しいサービスなどに明るいため、勉強にもなります。会話を成り立たせるために、普段からある程度は#gentooinstallbattleの事柄に興味を持っておきましょう。

    • 依存しすぎない

コンパイルでいっぱいいっぱいになることもある、多忙かつ不器用なGentoo男子。そんな彼らを「どうしてさっさと使える様にしてくれないの」などと詰めるのは御法度。「ゆっくりでイイよ」というスタンスで接しましょう。

また使えないからといってj10、j20と無茶な分散をするのも良くありません。つかず離れずの、ちょうど良いくらいのCPU負荷を保って接することが、マシンの負担にもなりません。無茶しないrootでいましょう。

Portageがいかにすばらしいパッケージマネージャであるか、皆さんに伝わったでしょうか! 簡単にいうと「先進性」や「癒し」、「導入の容易さ」を武器にPortageを使ってほしいと思います。